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映画ニュース・作品紹介| 月別アーカイブ: 2017|7月

『ベイビー・ドライバー』エドガー・ライト監督来日記者会見

サウス・バイ・サウス・ウェスト映画祭で大絶賛の観客賞を受賞、さらに映画評価サイトのロッテン・トマトでも、高評価の97%フレッシュを獲得した『ベイビー・ドライバー』がいよいよ8月19日(土)より全国公開となるが、公開を前に本作でメガホンをとったエドガー・ライト監督が来日し、本日記者会見を行った。『スコット・ピルグリム vs. 邪悪な元カレ軍団』以来、約6年ぶり3度目の来日となる。

 

 

Q. 本作で音楽と演技を合わせるために撮影現場で細かく指示をしたり、曲をかけながら撮影したと思うが、具体的なシーンをあげて説明してもらえますか?

 

エドガー:リハーサルの段階から、実際に音楽を現場でかけて撮影しました。セリフがないシーンは大音量で音楽をかけたり、主人公ベイビーだけが楽曲を聴いているというシーンはアンセル・エルゴート自身がヘッドホンで楽曲を聴いて撮影しています。また、すべての登場人物が楽曲に反応しているシーンでは、皆にイヤーウィックを使用して撮りました。シーンによってメソッドは違いますが、全編音楽をかけながらの撮影でしたし、ここで大きな鍵となったのは、出来上がった作品で流れる音楽をキャストも実際に撮影で聴いているということです。

 

Q. 本作の主人公ベイビーが、事故の後遺症である耳鳴りを音楽を聴いて消すという設定はどうやって思いついたのか?

 

エドガー:割と初期の段階からいくつかのアイデアがあって、それがひとつになった感じなんです。ベイビーは元々音楽を常に聴いていて、音楽を聴いている時でしか機能できないキャラクターなんです。オリヴァー・サックスの『音楽嗜好症』という書籍の中で、人によっては耳鳴りの症状を抑えるためにずっと音楽を聴いている人もいると知って、影響を受けました。また、ベイビーの音楽好きなところは自分自身にも似ています。

 

Q. 『ザ・ドライバー』の監督であり、親交のあるウォルター・ヒル監督から本作を製作するにあたって何かアドバイスはもらいましたか?

 

エドガー:ウォルターにベイビーの事を話すのは緊張してしまって、アドバイスはもらわなかった気がします。ただ、本作の最後の5分に声の出演をしてもらっているのですごく嬉しかったです。彼を試写会やプレミアに招待していたんですが、なかなか来てもらえず、もしかしてこの作品を観たくないのかと思っていたけれど、『僕はこの作品をお金を払ってみたいんだ。だから初日に劇場へ観に行くよ。』と言って、本当に初日にセンチュリーシティーモールへ観に行ってくれました。本作にも影響を与えたウォルターの代表作『ザ・ドライバー』もそのモールの地下駐車場で撮影が行われていたので縁を感じました。彼にはいつかディナーをご馳走しないとと思っています。

 

Q. ギレルモ・デル・トロ監督も劇場でご覧になって、連続13ツイートをしていた事についてはどう思っていますか?

 

エドガー:彼がツイートする前に、本人から連絡がありました。たくさん誉めてもらえて驚きました。他の映画監督に褒めてもらえるのは本当に嬉しいです。『フレンチ・コネクション』『L.A.大捜査線/狼たちの街』という史上最強のカーチェイス映画を2本も作ったウィリアム・フリードキン監督からも電話をもらい、お褒めの言葉をいただきました。

 

Q. 本作ではカーアクションと音楽が見事にマッチしています、そのアプローチのアイデアはどのように生まれましたか?

 

エドガー:アイデアを思い付いたのは『ショーン・オブ・ザ・デッド』を製作するよりも前でした。21歳の時から音楽とアクションを融合させるビジョンは持っていて、長いスパンで製作できないかとずっと考えていました。過去作品でも同様のシーンはありますが、『ベイビー・ドライバー』では全編で挑戦しています。

 

Q. 続編のオファーもきているようですが具体的なアイデアはありますか?

 

エドガー:実は続編の話は公開前からオファーされていましたが、作品に着手するまでは続編の事は考えていなかったです。製作中は、キャラクター達について考えるのが楽しくて、彼らが今後どうなっていくのかには興味があります。今はまだ決定しているわけではないけれど話は出ています。

 

Q.日本のポップカルチャーに言及していたこともあるし、本作にはスバルのWRXが登場したりしますが、 日本で映画をつくる予定は?

 

エドガー:日本で映画をぜひつくりたいと思っています。ただ、その為にはピッタリくる物語に出会わないといけないですね。『ベイビー・ドライバー』では、脚本の段階ではトヨタのカローラをオープニングで使用する予定でしたが、スタントチームからアドバイスがあり、四輪駆動車でラリーカーと同じ走りができるセダンタイプのスバルWRXを最終的に起用しました。お陰でスバルファンには大変好評です。

 

Q. 主人公“ベイビー”にアンセル・エルゴートを起用した理由は?

 

エドガー:アンセルの方が僕よりずっと背が高いけれど、彼との共通点は音楽に対する情熱があるところだと思います。彼はカリスマ性があるし、スクリーンでも自信に満ちています。

 

Q. 日本の映画で個人的にインスパイアされた作品はありますか?

 

エドガー:この映画を観た人からは、鈴木清順監督の『東京流れ者』に似ているとよく言われます。10代の時に『HANABI』や『ソナチネ』、『その男、狂暴につき』など北野武の作品を観ていました。

 

 

監督・脚本:エドガー・ライト
出演:アンセル・エルゴート、ケヴィン・スペイシー、リリー・ジェイムズ、
エイザ・ゴンザレス、ジョン・ハム、ジェイミー・フォックス
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 公式サイト

 

8月19日(土)新宿バルト9他全国ロードショー

『アウトレイジ 最終章』第74回ベネチア国際映画祭クロージング作品に決定!

 ©2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会

北野 武監督18作目となる最新作『アウトレイジ 最終章』が、8月30日よりイタリアにて開催される第74回ベネチア国際映画祭の、クロージング作品に決定した。

 

『アウトレイジ』シリーズは、北野 武監督が初めて手掛けたシリーズプロジェクトで、裏社会の男たちの抗争を描いた究極のバイオレンス・エンターテインメント。2010年に『アウトレイジ』、2012年に『アウトレイジ ビヨンド』が公開され、累計興収22億円超を記録した超人気シリーズです。そんな『アウトレイジ』シリーズが、ついに前作から5年の月日を経て最終章を迎える。本作は世界最速で上映されるワールドプレミアとして、開催最終日である9月9日(土)授賞式後に映画祭の締めくくりとして上映される。

 

北野監督とベネチア国際映画祭の関わりは深く、これまでに第54回ベネチア国際映画祭にて『HANA-BI』が最高賞である金獅子賞、第60回ベネチア国際映画祭にて、『座頭市』が監督賞にあたる銀獅子賞を受賞している。また『アウトレイジ』シリーズとしては、第1作目『アウトレイジ』が第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて上映、第2作目『アウトレイジ ビヨンド』が第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門にて上映されており、3部作全てが世界三大映画祭にて上映される快挙となる。

 


 

★北野 武監督 コメント

映画祭のクロージング作品として『アウトレイジ』シリーズの最終章とはまさにぴったり、願ったり叶ったりだね。いつものことながら観客の反応が楽しみだな。

 

★森 昌行プロデューサー コメント
招待作品の中でもオープニング作品と並ぶクロージング作品という格別な扱いをして頂いたことを素直に喜んでおります。今回の招待は改めて北野作品の海外での人気を象徴するものと受け止めております。

 


 

監督・脚本・編集:北野 武

出演:ビートたけし 西田敏行大森南朋 ピエール瀧 松重 豊 大杉 漣 塩見三省白竜 名高達男 光石 研 原田泰造 池内博之 津田寛治 金田時男 中村育二 岸部一徳

配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野 公式サイト

10月7日(土)、全員暴走!

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』圧巻の飛行機墜落寸前映像!!

©Universal Pictures

日本に先駆け6月9日より全米を含む63カ国/地域で公開を迎えたトム・クルーズ主演のアクション・アドベンチャー超大作『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』が本日7/28(金)より公開となった。本作は、全世界で約1億7300万ドル(約191億円 ※6月11日時点のレート換算)を売り上げ、トム・クルーズ史上最高の全世界オープニング記録を樹立している。

 

この度、無重力空間での圧巻の飛行機墜落寸前映像が到着した。本作の重要なポイントとなるこの無重力状態のシーンのアイディアはトム・クルーズからの提案だったといい、その結果、アレックス・カーツマン監督も配給会社も喜んで引き受けたそう。トムは本シーンについて「直感的で肌で恐ろしさを感じられるシーンを目指した。観客をいかにドキドキさせる事ができるかというのが僕らの一番の目標だった。物語の展開でも、キャラクターでも、肉体的なアクションでも、観客を楽しませる事が僕の最大の目的なんだ。その目的達成を目指して無重力状態のシーンが生まれたんだ」と振り返っている。本シーンをつくりあげるにあたり、フランスのボルドーを拠点とするノヴァスペース本社で撮影が行われたというが、これは映画製作では史上初!ここでは、実際の旅客機であるエアバスA310が飛行し、40人のキャストとスタッフは機内で無重力状態を体験したそうで、2日間にわたって1日2回、キャストとスタッフは2時間で16回の放物線飛行を行ったという。アレックス・カーツマン監督は「この映画のセットでは、細部にわたるまで非常にきめ細やかな職人の技が反映されていた」と称賛!アナベルは「何カ月もの間、パッドを詰めた部屋でスタントのトレーニングをし、体を慣らしていったの。ダンサーのようにしなやかに動く必要があった。そうすれば、セットのリグでも本物の無重力の状態でも、自分の思う方向に進むことができるの」と今回の撮影に挑んだ際の意気込みを語っているが、実際の撮影はかなりハードだったようで「生き抜くのに必死だったわ!まず、それだけね(笑)一生、忘れられない経験になった」と振り返っている。「世界中を旅し、様々な人と出会い、話を聞く度に、地理や土地を頭に描いている。人を楽しませる様々な方法についてもよく考える」と語るように、常に観る者に最高のエンターテイメントを届けようと考えるトムが自信をもってつくりあげた“無重力アクション”を是非大クリーンで体感しよう!

 

 

監督:アレックス・カーツマン
出演:トム・クルーズ、ソフィア・ブテラ、アナベル・ウォーリス、ジェイク・ジョンソン、

コートニー・B・ヴァンス、ラッセル・クロウ
配給:東宝東和 公式サイト

 

7月28日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー!

ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~

『ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~』

À fond

 

『アーティスト』のアカデミー賞受賞スタッフが贈る、

まさかのハートフル密室コメディ!

 

昨年末、本国フランスで公開されるやいなや、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、『モアナと伝説の海』などと並び4週連続TOP10入りしたコメディ作品。主演に仏トップスター ジョゼ・ガルシアを、助演にアンドレ・デュソリエ。自慢の新車で念願のバカンスに出発したものの、まさかのブレーキ故障で車が止まらず大暴走するコックス一家のハプニングとスリルに満ちた爆笑ドライヴを描く。

 

<STORY>

待ちに待った夏休み!整形外科医の父・トム、妊娠中の母・ジュリア、ちょっと不思議な9歳の娘・リゾン、とても活発な7歳の息子・ノエ、四人家族のコックス一家は、おじいちゃんと共に、トムの自慢の最新テクノロジーを搭載したピッカピカの真っ赤な新車でバカンスへ。しかし出発直後、なんとブレーキが制御不能に・・・時速160㎞でハイウェイを大暴走!! 役立たずの無能警官、能天気なカーディーラー、追走する怒り心頭男、さらには後部座席に隠れていた謎の●●??そしてフランス全土を巻き込み、車内は究極のパニック状態に!!そんな絶体絶命の“密室”で次々明かされていく“秘密”の数々に家族の絆は崩壊<ブレイク>寸前!!そして向かう先には未曾有の大渋滞が待っている!!果たしてコックス一家を待ち受ける運命とはいかに?!

 

 

 

監督:ニコラ・ブナム

製作:トマ・ラングマン

出演:ジョゼ・ガルシア、アンドレ・デュソリエ、カロリーヌ・ヴィニョ

配給:ギャガ 公式サイト

 

7月22日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次ドライヴ開始!

『ソフィア・コッポラの椿姫』日本公開が10/6(金)より2週間限定公開決定!

Photo©Yasuko Kageyama

『ヴァージン・スーサイズ』(99)で監督デビューし、『ロスト・イン・トランスレーション』(03)など注目作を発表し続けてきた映画監督ソフィア・コッポラ初となる演出のオペラ「La Traviata」(原題)が、邦題 『 ソフィア・コッポラの椿姫 』 として、10月6日(金)よりTOHOシネマズ日本橋にて2週間限定公開、その他全国順次公開となった。

 

演目はイタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディの人気悲恋オペラ『椿姫』。ソフィアは、『ゴッドファーザー』で知られる、フランシス・フォード・コッポラの娘であり、兄弟や親せきに監督や俳優が多い、芸術一家生まれ。全世界が憧れるハイブランドの創始者ヴァレンティノ・ガラヴァーニが、18世紀のフランス王妃の伝記を現代ポップカルチャー要素を交えて描いた、ソフィアの代表作のひとつ『マリー・アントワネット』(06)を見て感銘を受け、名作にモダンなタッチを加えるためにヴァレンティノが直々にコッポラに演出をオファーし、今回の公演の実現に至った。ヴァレンティノ自身はヴィオレッタの衣裳をデザインし、他は、彼の指示のもとヴァレンティノスタッフが手掛け、本公演の見どころのひとつとなっている。そして、舞台美術にハリウッドで数々の大作を手掛け、『プレステージ』(06)、『ダークナイト』(08)、『インターステラー』(14)でアカデミー賞美術賞に3度ノミネートされたプロダクションデザイナーのネイサン・クロウリーが大抜擢され、もともと彼の友人であったソフィアは、彼は建築の経験があるので、スペースを有意義に使うアイデアを生み出せると考えていたとのこと。本公演は、ローマ歌劇場で2016年5月24日から行われた公演で、指揮は、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団のアソシエイト・コンダクターをつとめていたヤデル・ビニャミーニ、ヴィオレッタ役は、ここ数年注目されてきているフランチェスカ・ドット、アルフレード役に来日公演も増えてきているアントニオ・ポーリが出演している。

 

解禁されたポスタービジュアルは、第2幕第2場「フローラの館での宴」の、二人の主役ヴィオレッタとアルフレードの愛がぶつかり合う、最も盛り上がるシーンのひとつを切り取ったもので、鮮やかな赤色が印象的なヴィオレッタの衣裳は、美しいデコルテを見せるために、ガラヴァーニがデザインにとことんこだわった。

 

 

『ソフィア・コッポラの椿姫』

配給:東北新社

10月6日(金)、TOHOシネマズ日本橋にて2週間限定公開
ほか全国順次公開