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第3回 アザラシやカリブーの味

冒険写真家 前田泰治郎 + フリーライター 鈴木ひとみ

アザラシやカリブーの味

鈴木

食べ物では何か珍しいもの食べましたか?

 

前田

ええ、かなり!

 

鈴木

アザラシとか? ポーラベアとか? 北極熊とかは?

 

前田

アザラシ、熊の肉はもちろん食べたことあるし、カリブー、ムース、犬・・・カリブーの肉が一番いまいですよ。

 

鈴木

どんな味なんだろう?

 

前田

アザラシはちょっとくさいね。セイウチって言って、日本ではトド。これはくさい! イヌイットの人たちの主食なんだよね。アラスカなどのイヌイットたちは生で食べるんですよ。ちょっと真似して食べてみたんだけどね。いやー匂いがすごかったね。

 

鈴木

どんな味? くさやみたいな?

 

前田

アザラシはそんなにまずくない。熊はそういう味じゃなくて、獣みたいな味。

 

鈴木

私だったら鼻つまんで! 食べられるかなぁ(泣)。

 

前田

カリブーやムースもね。地元の連中は食ってますけどね。ムースはヘラジカ。カリブーは日本鹿に近い。角があります。

 

鈴木

カナダのレストランでカリブーが食べられるんですか?

 

前田

カリブーはカナダもアメリカも、自然界で捕ったものは取引できないんです。

店では食用に繁殖されているものが出てきますよ。イヌイットの人たちは場所によって7頭だったり3頭だったり、時期によって50頭だったり捕獲量が決められているみたい。家族の食べる分以外のを売ると、乱獲になってしまうんだね。法律で禁止されてるみたいですよ。

 

鈴木

食べ物体験もワイルドですね。日本人でアザラシの肉を食べたことのある人って何人ぐらいいるんだろう…。前田さんが本を書かれたら読んでみたいですね。

前田流世界のお土産

鈴木

仕事から趣味まで幅広くご活躍の前田さんの宝物を教えてください。

 

前田

ただの石とかなんです。

 

鈴木

石、今流行っているんですよね。

 

前田

僕はお土産は買わないで拾ってくるんですよ。この水晶は、南極大陸のセールロンダーネ山脈というところの丘で拾ったの。小型飛行機で行って200メートルくらの尾根に登ったんですよ。どっちのほうだろう。みずほ基地のほうかな? よくわかんないな(笑)。これがいっぱい転がっているんだよ。これ気を発するんだよね。

 

鈴木

超天然だし、パワーが強そう・・・。

 

前田

ギアナ高地にもけっこうありました。ニュースステーションの取材で行ったんだけれど、たくさんありましたよ。こっちは三葉虫の化石。

 

鈴木

これこわい! 本物だ! ぶつぶつしてる!

 

前田

これも拾ったんですよ。場所はアンデスのボリビアのウユニ塩湖の近くですね。標高は4000メートルくらい。1時間も探せば3個くらい見つけられる。

 

鈴木

三葉虫って海の中の動物? ボリビアって山の上ですよね? じゃあそれが海の中に? 地球の歴史の証拠ですね。

 

前田

そう。4000M。

 

鈴木

おー、綺麗な石。なんですか! 怖い怖い! あー! アンモナイトだ!

 

前田

エベレストに行く途中のチャングリ氷河。5000メートルくらいのところで拾いました。エベレストから三浦さんがパラシュートで降りる取材でね。アンモナイトは黒い石を見つけるとなかに入っているんです。これは石の割れ目からアンモナイトの端っこが見えてたから拾ったんです。エベレストの写真見たことあるでしょ。上のほうにイエローバンドって呼ばれる黄色い地層があって、8500メートルくらいかな。そこにいっぱいあるんです。昔は海の底だったんですね。

 

鈴木

8500メートル! ん〜ん。さすがは前田さん。たとえ番組が1時間だったとしても、そのためにはすごく長い取材があり、オンエアされない物語があるんですね。私も自然や動物が大好きなので、貴重な体験談が伺えて、とても楽しかったです。
本当に長い時間ありがとうございました。

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