「抱擁のかけら」 ★特集★ 情熱的なスペインを体感し、 情熱的な愛を知る -第2回-
2010.02.03
■“ダブル”と“劇中の映画”■
2月6日(土)新宿ピカデリー、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国ロードショー!
LOS ABRAZOS ROTOS
抱擁の数だけ、愛が生まれ 抱擁の数だけ、愛が壊れ
それでも抱擁の記憶が、未来をくれた
『オール・アバウト・マイ・マザー』、『トーク・トゥ・ハー』、『ボルベール<帰郷>』の女性讃歌三部作で、世界中の女性たちのハートをつかんだスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督とペネロペ・クルスの名コンビで贈るラブストーリー。
生涯唯一の愛が崩壊し、人生までもが狂わされてしまう。しかし記憶の中で生き続けた愛がまた人生を再生してくれる。人は、何度挫折や破滅を繰り返しても、立ちあがることができる。痛みを知ったほうが、喜びも深くなる。そんな人生の素晴らしさをうたいあげる、アルモドバルの人生讃歌。
物語は、主人公ハリー・ケイン(マテオ・ブランコ)の現在と過去が頻繁に行き来するストーリー展開。
オサライ→第1回
作品の特徴として、ヨーロッパらしさを感じるフィルム・ノワールのスタイル(光と闇のコントラスト、社会的な権力への批判、暴力、恐怖や絶望感など)やスペイン特有の鮮やかな色彩、メロドラマ的要素(絶望と楽観主義)、謎解きミステリー的要素(ハリーの過去が明らかになっていく過程)などがあげられる。
“重複”“繰り返し”という意味の“ダブル”というテーマ
●2つの名前
主人公のマテオ・ブランコは、名前も職業も変えハリー・ケインとして生きる。耐えがたい現実から逃れる為、“誰かになり、誰かを演じ”自分を偽ることでしか生きることができない。
●レナとピナ
エルネストの愛人、マテオの恋人としていきるレナ
対照的な映画の主人公ピナ
●ロベルト・ロッセリーニ監督の「イタリア旅行」(1953)
それを見たレナは、あんなふうに死にたいと思う。マテオの“永遠の抱擁”に包まれて。マテオはレナをしっかりと抱きしめ、“永遠の抱擁”をカメラに記録する。
監督はマテオ、主人公はレナ、ジュディットはプロダクションマネージャー、プロデューサーのエルネスト、エルネストJr.はメイキング映像を撮影する。
エルネストJr.が撮ったメイキング映像は、映画製作の裏側だけではなく、製作に関わった人間たちの秘密をも暴きだす。
第3回へ続く
●エルネストとエルネストJr.の親子の関係
エルネストJr.は、父親の言動をそっくり真似をしている。本当はゲイだが、それを隠す為2度結婚し自分の事を嫌う2人の息子がいる。エルネストJr.もまた父親を嫌っている。(このキャラクター設定は、ヘミングウェイとその息子グレゴリーの関係を参考にしている)
“劇中の映画”
イングリッド・バーグマンとジョージ・サンダース演じるアメリカ人夫婦が、イタリア旅行の間に経験する結婚生活の危機を描いた作品。
レナとマテオが逃避行をした際、滞在していたバンガローでカウチに寝そべり、TVを見ているシーン。TVには、バーグマンとサンダースがポンペイの発掘現場を訪れる場面が映し出される。二人は、発掘作業員たちが、男と女の死体を掘り返す場面を目撃する。寄り添って眠る彼らの姿は、溶岩によって永遠に留められていた。数千年前の男女の不滅の愛を見て、バーグマンは涙を抑えることができない。
●マテオが監督を務めたコメディ映画「謎の鞄と女たち」
物語はアルモドバル監督の名作『神経衰弱ぎりぎりの女たち』がモチーフ。
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:ペネロペ・クルス、ルイス・オマール、ブランカ・ポルティージョ
配給:松竹 (c)EL DESEO,D.A.,S.L.U. M-2535-2009








