●前トヨタフランス社長 足立誠一郎

●字幕翻訳家 菊地浩司


 

●前トヨタフランス社長 足立誠一郎 第3回 サルコジ大統領とは

2008.11.03




[著名人との親交]

菊地:
ジャンレノも親しいよね?彼はどこに住んでるの?

足立:
パリ郊外のヌイイという所です。彼とは今の奥さんも含めて何度も食事をしたり飲みにいったりしていますが、家にも2度呼ばれて行きました。彼は一言で言うと滅茶苦茶いい人間です。苦労人でもあり人間性に溢れてます。スターなのに謙虚で、あくまでも普通の市民の視線でものが見れる人です。

菊地:
今度日本に来たらうちに呼んでパーティやろうよ。

足立:
そうだね。時間があれば来ると思いますよ。だけどすごく飲むし食べますよ。
片手にビール片手に日本酒と豪快です。

菊地:
ワインマニアのやつに1000本くらい持ってこさせるよ。

純子さん:
奥さんはヨガの先生なんです。私もつられてはじめたんですよ。

菊地:
すごいスリーショットがあるね。





足立:
日本で一緒に鉄板焼きに行った時、たまたま武蔵丸がいたんですよ。ジャンレノは相撲が大好きだから、曙!といって喜んで(笑)で結局一緒に2時間くらい飲んでました。なぜかボディガードの方がたくさん飲んでましたね。
お会計全部払わされました。

菊地:
サルコジともこの頃出会ったの?

足立:
彼はずいぶん遠い人になってしまいましたね。なんせフランスの大統領ですからね。
また彼と会えるのは彼が大統領を辞めたときだろうなぁ。

菊地:
どういう出会いだったの?

足立:
彼は弁護士としてはもう活動してなかったけど、我々の弁護士事務所のパートナーだったんです。若い時から抜群のリーダーシップを持った人で35歳で工業大臣にもなりました。僕があった時には国会議員でヌイイの市長でした。僕が2000年の5月に会った時だから・・・彼が45歳の時、その時以来お互いに気が合い彼とは公私で何度も会いましたが超パワフルな人です。その頃既に将来の有力な大統領候補だった。

足立:
「ザ・シークレット」という本ご存知ですか?それに面白いことが書かれていて。アインシュタインや偉大な思想家達も同じことをやっているんですけど、まず、自分でイメージを描く。例えば20年後は俳優になるんだとイメージをして、それに対して「もうなってしまった」と想像する。そしてそれをエンジョイして感謝する。その行為をすると本当にそうなると。要するに何かを望んで想像して感謝するとそれが本当になる、そういう内容なんです。サルコジ大統領はたぶんそれを実行した人ではないかと思ってます。

菊地:
レストランでばったり会ったんだっけ?

足立:
昨年末偶然に。その時ドイツのメルケル首相と一緒にいてサルコジさんに彼女を紹介されました。レストランの周りの人はビックリしてました。正式に会ったのは彼が内務大臣を務めていた2006年の11月。内務大臣官邸に会いに行って“大統領選挙頑張れよ”と言ったのが最後です。





[三ツ星レストランの魅力]


菊地:
レストランといえばいいとこいっぱい知ってるんじゃない?おすすめは?

足立:
これはね〜僕は詳しいですよ。そこらへんの料理人に劣らず話せるくらい。

菊地:
女性の目線からみてどう?ここだけは行くべき!みたいな。

純子さん:
そうですね。ピエール・ガニエールとかいいですよね。味はもちろん、盛り方とか見た目が繊細で素敵。
日本人の女性が好きそう。

菊地:
今のフランス料理は懐石風だよね。

純子さん:
キレイですよね。ピエール・ガニエールは青山にもできましたよね。味は同じなはずですけど、やっぱりパリの方がレストランの雰囲気が出てますね。

足立:
パリに三ツ星は10軒くらいあるんですよ。レドワイエン、ランブロワジ−、ギ−・サヴォワ、アルペ−ジュ、アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ、ル・サンクとかね。

菊地:
ル・ジャルダンは?ガラス張りの。

足立:
ホテルロイヤルモンソーの中ですよね。あれもメインは懐石。でも僕が本当に好きなのは気軽なビストロとかですね。パテだけとかフォアグラだけとか。

菊地:
田舎のシャトーホテルの料理ってすごくおいしいよね。

足立:
シャトーホテルはフランスには1000くらいありますね。お城に泊まってそこの料理を食べるっていうのがあって。地元の景色とか料理とかお酒が楽しめるんです。城主と話すと「私のおじいさんはヴィクトル・ユーゴーと親しかった」とか面白いですよ。田舎は本当に素敵なところが多いし、何といっても人間が素晴らしいですね。






[北の人たちの暖かさ]


菊地:
フランスに住んでる時に映画は観た?

足立:
リールの頃は月1回くらいでよく行ってました。映画は好きなので家族でDVD借りてきて良く観ますよ。「Bienvenue chez les Ch'tis (ようこそシティへ)」っていう映画があるんです。ch'tis っていうのは「ch'timi (シティミ)」の略で北フランスの人たちの総称。これが爆発的ヒットにしていて、観客数がフランスのヒストリカルレコードを何回も塗り替えてるんです。飛行機でたまたま観たんですけど面白かった!僕の経験そのもの(笑)。

菊地:
へぇ〜。聞いたことないな。

足立:
北の方は毎日雨が降るんですよ。1年の半分くらい。寒いし雰囲気も暗い。イメージはダークですけど、その代わり本当に人が暖かい。家族ぐるみでとても親切にしてくれるんです。北に入った時に人は涙を流し、出て行くときにはその倍涙を流すと言われているくらい。そういう映画です。ぜひ翻訳して日本でやって欲しいですね。受けないかもしれないけど(笑)

菊地:
面白そうだね。調べてみるよ。

足立:
フランス人は個人主義だって言うけど、北の人達は特にチームワークで勤勉に働くんです。だから良い車ができている。

純子さん:
子どもの数が多いのも特徴的です。4人〜6人は当たり前。家族も仲が良いし。友達の度合いが違うんですよね。本当に心が通じるというか。今でも良いお付き合いをさせてもらっています。


第4回につづく

コージさんと仲間たち

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忙しい生活というより、忙しい性格と言った方がいいかもしれません

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